5室は高等教育の部屋ということなので、高校受験を5室と関連させることが適切かは微妙ですが、上記のトランジットチャートは私が高校受験に不合格となったときのチャートです。(内側の白色が出生図D1、外側の緑色が当時のトランジットの惑星の配置です。)
チャートにはその失敗をもたらしたと思われる組み合わせが複数見て取れます。
1.土星、火星の2大凶星が5室にトランジットしている。
2.ネイタルチャートの月は5室にあるため、土星が5室をトランジットして、サーデー・サティーの時期のど真ん中である。(サーデー・サティーについてはp.370)
3.5室にダブルトランジットが生じている。
4.このときのヴィムショッタリ・ダシャーはVe-Ra期であり、マハーダシャー、アンタルダシャーのいずれもが5室在住星のダシャーである。
5.5室支配星が6室に在住するのは「教育の中断」という意味がある。(p.148)
(土星の射手座のヴィナンシュタカヴァルガのビンドゥは2と低く、いずれにしても私にとって土星が射手座をトランジットする時期は大変よくありません。)
以上、複数の視点から見て、5室がらみの良くないことが起こりそうな時期であると読み取れると思います。
次の年に同じ高校を受け、一年遅れて進学しました。その時、トランジットの土星はまだ5室にあってサーデー・サーティーの真っ最中ではあるものの、火星は牡牛座へ移動、木星も牡牛座に移動して射手座へのダブルトランジットは解消、ヴィムショッタリ・ダシャーはVe-Ju期に移行し、5室への凶要素は大きく減少しています。
(本のページ数を表記していますが、『インド占星術大全』のページです。)
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