解析のレベル(インド占星術)

Levels of Analysis -- How to approach a Vedic chart(リンク) Hank Friedman

● Lagna Vicara,  ラグナ・ヴィチャーラ 

ヴィチャーラは探求、解析とか、そんな感じの意味です。

ここで、H.F氏は、どんなによいヨーガがチャートに表現されているとしても、ラグナが弱い、そしてよいヨーガがラグナに絡んでいない場合は、成功しないということを言っています。1室、1室支配星はチャート解析でもっとも重要視すべき視点です。占星術師たちもそのことを見逃していることが多いようです。

●Yoga Vicara ヨーガ・ヴィチャーラ

良いヨーガ、悪いヨーガは、ラグナの解析に次いで重要です。よいヨーガがないと、顕著な成功を収めるというのは難しくなります。(ただし、特定の惑星が、複数の分割図で大変良い配置にあるということが成功の原因になっていることもあります。例としてH.F氏は、ジョージハリスンの複数の分割図で金星が大変強いことを挙げています。)

● Bhava Vicara バーヴァ・ヴィチャーラ

ハウス解析です。ハウスとその支配星を見て、どのようなアスペクトがあるか、どの程度の強さなのかを調べます。

● Varga Vicara ヴァルガ・ヴィチャーラ

分割図の解析です。特に重要視されるのはD-9(ナヴァーンシャ)です。D-9は結婚(パートナー)、人生の後半、個人の本質(魂)などの表現していると言われ、D-1と同等、あるいはそれ以上の重要性をもつ分割図です。

● Dasa Vicara ダシャー・ヴィチャーラ

ダシャーの解析です。120年周期となるヴィムショッタリ・ダシャーが一般的でしょう。カリユガの時代においては、人の一生は長くて120年とされ、その周期に一致するヴィムショッタリ・ダシャーが特に重要になります。出生図に表現されていことは、ダシャーによって花開きます。

●Gochara Vicara ゴーチャラ・ヴィチャーラ

最後はゴーチャラ、つまりトランジットです。トランジットによって特定のイベントを予測します。しかし、「ダシャーの文脈の範囲内で」とH.W氏が書いています。ダシャーを意識しながらトランジットを解析しないと、イベントの発生の有無を正確に予測できないということです。