インド占星術で自分のチャートを分析するー1(教育編)

D1&D9

このブログで私のチャートの詳細を公開するのは初めてかと思います。上のチャートが私の出生図で、左側がD1(ラーシ)チャート、右がD9(ナヴァムシャ)チャートです。もう50歳も過ぎたので、自分をさらけだしてもいいかなとw

最近発売された『インド占星術大全』は、現在(2024年1月)手に入る日本語のインド占星術の本の中で最も優れていると考えます。

これまでの人生を振り返りながら、この本のテクニックが実際に役立つかどうかを検証していきたいと思います。

まずは、教育に焦点を当ててみましょう。自分の受けた教育や専攻した学問がチャートから読み取れるのでしょうか。

インド占星術を学んでいる方は、上のチャートだけを見て、私が大学で専攻した学問を考えてみてください。

インド占星術では、教育を表す部屋としてはいくつかありますが、大学レベルの高等教育を示すのは5室です(p.152~)。

私はしし座ラグナなので、5室は射手座になります。射手座には、月、金星、ラーフが在住しています。単純に在住星だけで考えると、月と金星のコンビネーションから、映画、劇、言語学、農学、建築学会計学、商業、経済学などが候補として挙がります。

また、5室にはラーフも在住しているため、数学、コンピュータ、理工系、飛行機、写真、電子工学、外国語なども考慮する必要があります。

ラーフが4室か5室に在住しているのは、テクニカルな教育(理工系の学科)を選考することを意味します。(p.286)

在住星以外にも考慮すべき点がいくつかあります。5室の支配星もその一つです(p.154)。

5室は射手座なので、その支配星である木星を見ると、木星山羊座の1度近くで減衰しています。5室の支配星である木星が在住するナクシャトラも考慮すべき一つとされます。木星はウッタラ・アシャダーですが、このナクシャトラが示唆する職業には、「パイオニア、軍人、戦士、医師」などが挙げられています(p.472)。

水星から見た5室も検討する必要がありますが、水星は山羊座にあり、水星から見た5室は牡牛座になります。牡牛座には土星があり、火星のアスペクトを受けています。両方とも凶星ですから、理系か文系かといえば、理系の学問の方が強く感じられます。

私が大学生だった頃のダシャー(ヴィムショッタリ)はVe-Sa期、Ve-Me期あたりで、いずれにしてもマハダシャーは5室在住星のダシャーだったことは興味深いです。

大学院(修士課程)まで進みましたが、マハーダシャー金星期が終る数か月前に学生生活を終え、就職しました。

さて、答えになりますが、私が実際に専攻した学問は建築学・都市計画学です。これを見ると、私の場合、5室在住星が専攻する学問の選択に大きな影響を及ぼしたと言えるでしょう。

建築学といっても、芸術系ではなく工学系の大学だったのは、金星に対するラーフの影響でしょう。5室の支配星やその在住するナクシャトラは、専攻を選ぶ際の影響は大きくなかったように見えますが、これは木星が減衰しているため、影響力が小さくなっていることも考えられます。

もし、皆さんがご自身のチャートを分析する際に、5室支配星が定座や高揚といった強い位置にあるなら、その影響力を考慮する必要があるかもしれません。

私の場合、金星は仕事の部屋である10室を支配していますから、金星は学問や職業の選択にも影響を与えているように思えます(仕事についてはまた別の機会に分析します)。

もう少し詳しく分析すると、工学系の大学で心理学系(環境心理学)の研究室に籍を置いていたのは、5室の月が影響していたのかもしれません。

蛇足ですが、実際に専攻した建築学や都市計画学が大好きで夢中になって勉強していたかというと、そうでもありません。

大学2年のときに、ある精神世界の本を読んで衝撃を受け、以降、関心がそちらに向かい、建築に対する興味をほぼ失ってしまったのです。

しかし、建築・都市計画学の専攻が運命の導きによる選択であったということは言えると思います。

 

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