ムリチュバーギャは本当によく機能している!
その度数に在住する惑星が致命的になる度数をムリチュバーギャ(Mrityu Bhaga)といいますが、病気の方のチャートを見ていると、このムリチュバーギャは本当によく機能していると感じます。
チャートで病気についての検討を行う時、ムリチュバーギャの検討は欠かせません。
このムリチュバーギャの度数を感得した古代の聖賢は本当にすごいと思います。
ムリチュバーギャにも諸説あるようですが、日本で使われているテキストに記載されているムリチュバーギャの一覧表は、
聖者ヴィシュヴァーミトラによる『コウシカ ホーラ』(Koushika Hora)という聖典に書かれている度数のようです。
ムリチュバーギャには、聖者ソウナカによって伝えられた、ナクシャトラ・ムリチュバーギャというものもあるらしく、今後研究したいと思います。
ムリチュバーギャのレンジ(範囲)について
手持ちの日本語のテキストでは、致命的な度数(よく見る一覧表になっているムリチュバーギャの度数)の前後1度以内に存在すると、健康に大きな影響を及ぼすとあります。
しかし、いろんなチャートを検討していく過程で、すべての星について前後1度をムリチュバーギャの影響があると考えるのは少々行き過ぎでは?と思います。
チャラク先生の本に、次のようなレンジ(範囲)が記載されていました。
私もこのあたりが結構妥当な線引きではないかと思います。
月のムリチュバーギャについて
月のムリチュバーギャの度数については、テキストによって違いがあるようです。
上の行が、Jataka Parijata と Sarvartha Chintamaniに記載されている度数
下の行が、Phaladeepikaに記載されている度数です。
どちらがしっくりくるか、検証してみてください。